新聞情報

日本ビル新聞1300号(2024年10月7日号)

・=ビルメン事業者の92%「人手不足」=ビルメンテナンス業(清掃業・警備業・施設管理業)を担うノンデスクワーカーの人手不足は、オフィスビルの所有者や投資家にとって事業継続の面で大きな課題の一つとなっている。ザイマックス不動産総合研究所では、早稲田大学建築学科石田航星研究室と共同で、ビルメンテナンス業を営む事業者を対象に人手不足に関するアンケートを2024年6月に実施し、その結果をまとめたレポート(概要版)を公表した。

・=後を絶たない安全基準違反、割増賃金未払い=厚生労働省が技能実習実施者(技能実習生が在籍している事業場)に対して行った監督指導や送検などの状況によると、違反事業場の割合は微減したものの、安全基準や割増賃金の支払いに関する違反件数は増加しており、技能実習事業場における人権侵害は依然として深刻な状況が続いている。

・=企業の教育訓練、増加傾向=厚生労働省の「能力開発基本調査」によると、企業が労働者に対する教育訓練として行うOFF-JT(職務現場以外で実施されるセミナーや研修の受講など)や自己啓発支援(労働者自らが知識や技術の向上を図ることへの支援)の実施状況は、コロナ禍の落ち込みから回復。増加傾向にあることがわかった。

・=都内ビルメン業で転倒災害急増=東京労働局は8月20日、(公社)東京ビルメンテナンス協会と(一社)東京ガラス外装クリーニング協会(GCA)に対し、ビルメンテナンス業で多発している転倒災害について、防止対策の徹底を図るよう要請した。東京都労働局によると、今年上半期(1月~6月)の東京都内のビルメンテナンス業における休業4日以上の死傷者数は280人で、230人だった前年同期から50人増加した。

★=ロボットとセキュリティシステムの連携=大和ライフネクスト㈱は、㈱OctaRoboticsと綜合警備保障㈱とともに、管理業務のロボットフレンドリー(ロボット導入にあたって、ユーザー側の業務プロセスや施設環境をロボット導入しやすい環境へと変革させること)に向けた取り組み「ロボットとセキュリティシステムの連携」の実証実験を、大和ライフネクストの本社オフィスにおいて実施する。

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